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租税の歴史

租税の歴史イメージ

租税の歴史は国家の歴史と密接に関連するのです。極端な増税は、農民など税の負担者を疲弊させ反乱を招き国家の滅亡につながることもあったようです。新たな税金を提案したり、税制の改正が行われたりするときにはこれらの原則が考慮されていなければならないのです。逆にいうと、これらを満たさない税はよくない税だ、ということになるようです。

中世の封建社会の時代においては、生産力の源泉である土地の収益の一定部分を当該土地の領主に納める租税が中心になって、これは近代に至るまでの長い間中核的な租税として幕府を始めとする領主の財政需要を支えてきているのです。もっとも、統一的な国家がなかった時代だから、地方により様々な税制が存在し、負担も地方ごとにかなり異なっていたようです。歴史的には、労働、兵役やその地方の特産物等による納税が行われた時代があったようです。例えば万里の長城など歴史的な建造物の多くは、強制的な労働力の徴発より作られたものと考えられるようになっているのです。

わが国の租税の歴史を見ると、古代の共同体は生産力が低く、各構成員が労力を提供し合うことによりそれぞれの共同体を支えていたのです。その後、大和朝廷といった強大な政権が誕生すると、租税制度に若干の統一性が見られるようになり、みつぎ、えだち等の租税が生まれたといわれているようです。現代では、相続税における物納などの例外を除き、金銭による納付が原則とされているようです。金銭による納付のメリットは、納税者を租税としての強制的な労働や収穫物の調達といった煩わしさから解放することにあるのです。

明治時代は自転車を持つということが上流社会のステータスシンボルでしたから、税額に負担感がなかったようですが、大正時代に入り、価格の低下とともに普及が進むと税額に対する負担感が大きくなったようです。税制度もこの頃から所得税中心の近代的税制が確立されていったのですが、まだ当時の政府にとって自転車税による収入は大きなもので、戦時体制のもとで増税が続き、廃止運動も実を結ばなかったようです。

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